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ようこそ、のりー太王国へ! 春風亭百栄のブログ
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仕事帰りに「夏」に出くわす

海にもプールにも行くつもりはない夏だけど、こんな僕にもタップリ夏を感じさせてくれる仕事がありました。
この南酒々井という駅は千葉県にある無人駅。
あるお寺さんで一席しゃべらせてもらっての帰り。
来た時と同じようにタクシーで帰るのもつまらないと思い、最寄の駅という、歩いて30分程のこの駅へ。
蝉の声と土の匂いに送られてやっとたどり着きました。蛇と出くわさなかったのは運がよかったからだよ。
駅舎はこのあたりではもっとも近代的な建造物でした。この「乗車駅証明書」を見たの、僕は初めてです。
ホームに降りて休憩所に入る。
きれいにはしてあるけど、落書きの数は男子便所なみ。相合傘があったり、形を具体的に描いてみたり・・・とても写真は載せられない。
校内写生大会をもじった漢字の列を見て、悲しい気持ちになってしまった。でも考えてみると、もの心ついた時から変わらないこの落書きは、先輩から後輩に受け継がれていく日本の伝統文化なのかも。
僕等が継承する古典落語より、正確にそのままの形で受け継がれている。
どこかに師匠とか家元とかいるのかしら?
写真に写っている人は僕と同年輩だけど、きっと青春18切符かなにかで、旅のついでに空き巣を狙ったりする人か?あるいは自殺願望か?もしくはスケベな落書きをしに来た勝菜さんだとおもいます。おそらく。そういえば一緒に行ったような気がするもの。
そのうちに線路をまたいでかわいい子が遊びに来たよ。
枕木の上で毛繕い。「電車まだ当分来ないよ」と教えてくれる係だね。唯一の駅員さん。暑い中ごくろうさま。何もくれないかと思うと、気まぐれに帰っていった。その奥ゆかしさがどこかで被害を出しているお猿さんとちがうところだね。
そのあとも「手ぬぐい貴公子」は汗をふきふき電車を待ち続けました。
「この村でおどろおどろしい事件が・・」と癖の強い刑事になったよう気分で。やっと来た電車に乗ったとたん、いきなりヘソ出した女の子達が品のない話を・・・また
電車よく混んでるわぁ。
いきなり普段と変わらない俗な世界に投げ出された感じでした。
一瞬夏を感じることができたから、まぁいいか。


| のりー太 | - | 08:44 | comments(1) | trackbacks(0) | - | - |
誤解です。私は口内□精□会などという御下劣な落書きのあるところに行った覚えはありません。・・・しかし、そこで生まれたのは否定しません。
| K.M | 2006/08/24 10:04 PM |











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